結局、努力した方が早いと思うのです

 おはようございます。

 

 私は本気で上手くなりたい方にはそれ相応の努力を求めます。対して、歌を歌うことが忙しい日常の中の潤いや気分転換になってくれたらそれでよいという方にはそんなに求めません。今日は前者の方向けに書こうと思います。

 

 私が努力を求めるのは、「苦労して頑張ることこそ貴い」というような道徳的な精神論によるものではありません。実際私は「博打打(ばくちうち)」を否定しません。競馬や競輪で生計を立てられるならそれもいいと思います。

 

 では何故努力を求めるのかと申しますと、ただ単に、上達するには努力が必要だと思うからです。

 

 以前、「私は努力が嫌いです」と言った生徒さんがいらっしゃいました。実に正直な発言だと思います。何を隠そう、私もそうです。努力せずに歌が上手くなればどんなにいいでしょう。

 

 でも努力せずには上手くなれませんでした。私も努力が嫌いなので、他人より努力したとは思っていませんが、それでも多少の努力はしました。私の周りを見ても、努力無しに上手くなった例はありません。

 

 ときどき、「努力せずに上手くなる方法を『努力して』探す」人がいます。だったら、努力して普通の練習をした方が早いと思います。「そういう態度がけしからん」ということではなく、その方が効率が良いからです。私の生徒さんも努力している方は上達していますから。