「魔笛」の稽古

 おはようございます。お久し振りです。


 モーツァルト「魔笛」の稽古が二週間ほど前から始まりました。久々のオペラで勘が鈍っている上に、演出が途中で変わることが多いので、かなり苦労しています。でも少しずつ慣れてきました。


 稽古場にいると基本的には緊張します。誰でも人前では上手に歌いたい、上手に演じたいと思うものです。と同時にそれができないかもしれない不安も抱きます。指揮者や演出家に自分の歌や演技を否定される不安もあります。心の中ではいつも色々な感情がせめぎ合っています。


 ときには「こんなに緊張することなんか止めてしまえたらどんなにか楽だろう」と思うこともあります。「わざわざしんどい思いをすることないじゃないか」と思うこともあります。


 でもまたオペラや演奏会に出てしまうのですね。緊張して苦しむと分かっているのに。心の中に人前で歌うことでしか満たされない部分があるのでしょう。


 結局、歌うことが好きな訳です。


 みやこオペラ京都第3回定期公演モーツアルト「魔笛」は、8月23日、伊丹市立音楽ホールアイフォニックホールにて、13時開演です。宜しくお願い申し上げます。