暗譜の仕方

 おはようございます。

 

 人前で歌うために、暗譜をしなければならないことがあります。どうやって暗譜するか、私なりの方法を述べたいと思います。

 

 まず一番理想的なのは歌い込むことです。歌い込んで自然に覚える、これ以上の方法はありません。時間があるとき、喉の調子が良いときは、自然に覚えるまで歌いましょう。

 

 歌い込む余裕が無いときは、市販のCDや練習時の自分の声等、何らかの音源を聴くという方法があります。子供の頃、毎回見ていた好きなアニメの主題歌をいつの間にか覚えていたという経験が誰にでもあると思いますが、これをもっと能動的にやる訳です。ただ聞き覚えの場合、どうしても細かいところが雑になりがちですし、楽譜から曲の全体像を掴む訓練ができなくなりますので、特に初心者の方は、余裕があるなら実際に歌って覚えましょう。

 

 補完的な暗譜の方法として、楽譜を目で見て覚えるというやり方もあります。ページのどの辺りにどんな歌詞があったかを、一種の「画」として見て覚えます。その覚えた画を本番中、適宜脳裏に再生して、歌詞を思い出すのです。例えば、「今左ページの終わりに差し掛かったから、次は右ページの頭だ、従って次の歌詞はこう続く」という具合です。

 

 これはどちらかと言うと、ピアニスト的な暗譜のやり方らしいです。視覚認識能力に優れている方にお勧めです。ただ人間の記憶力は完璧ではなく、脳内再生データが途切れてしまうこともあり、そういうときは舞台上でちょっとしたパニック状態に陥りますので過信は禁物です。また当たり前ですが、仮に見ただけで覚えられたとしても、練習はしましょう。

 

 歌詞がややこしく相当苦戦するときは、ブツブツ歌いながら紙に書いて覚えるときもあります。もう受験勉強のような状態です。ここまでやることは少ないです。

 

 以上私なりの暗譜のやり方でした。参考にしてください。