趣味は変わっていく

 こんばんは。

 最近実家から今が旬のタケノコをもらいました。タケノコご飯や煮物、炒めものにして食べました。とても美味しかったです。


 タケノコが段々と昔より好きになってきましたね。十年前、二十年前まではタケノコなんてあまり興味はありませんでした。トンカツや焼きそば等、いかにも若い男が好みそうなものが好きでした(今でも好きですけどね)。


 でも三十代半ばとなり、元々弱かった胃がさらに弱くなったのもあって、脂ものが徐々にきつくなってきました。反対に、タケノコのような旬の野菜が好きになってきました。竹になろうとする力を持ったタケノコをバリバリと食べる、そういうことが好きになってきました。好む味が変わってきた訳です。


 音楽の趣味も年と共に変わりました。十代後半から二十代後半ぐらいまでは近代音楽が好きでした。作曲家で言うと、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキー、バルトーク辺りです。彼らの和音やリズムの複雑さや鋭さに魅力を感じていました。


 でも徐々にそういった刺激の強い音楽をあまり聴かなくなってきました。耳が「もうお腹いっぱい」になってしまった状態です。これには今の世の中に、強い視聴覚刺激が氾濫しているせいもあるでしょう。最近はもっと単純な美しさを好むようになりました。筝(いわゆるお琴)の音がとても綺麗だと感じます。「ディオニュソス」的なものから「アポロン」的なものへと好みが変わったようです。


 後何年かしたら、ワラビ、ゼンマイ、フキノトウがすごく美味しいと思うようになっているかもしれません。